市場の失望からドル売りが進行!週明けのユーロドルの動きを予想
こんにちわ、管理人のkazです。
昨夜はジャクソンホール会合が行われ、相場が大きく動きました。
ユーロドルは会合前の1.18000付近から1.19400付近まで約140pips上昇、その後やや下落し、最後は1.19200でクローズしています。
ここ最近の上昇を阻止していた「1.18200」をきれいに抜け、高値がさらに更新されましたが、今回の会合では目立った発言がなかったため、来週以降も難しい展開が続きそうです。
今回のジャクソンホールで行われたイエレン議長とドラギ総裁の発言をまとめておきます。
イエレン議長の発言
- 金融規制は、いかなる変更も「緩やか」であるべき
- FRBの2大責務は「著しい進展」が達成された
- 行き過ぎた楽観は、「遅かれ早かれ」戻ってくるリスクがある
- ボルカー・ルールの一部簡素化には利点がある可能性も
今回、イエレン議長が発言したのは主に上記4つの内容です。どれも分かりきっていることというか、当たり前のことを言っているだけで目立った発言はありませんでしたね。
そして、注目されていた金融政策に関する話も一切出ず。
これにより、年内に行われると噂されていた追加利上げ観測も後退。ドル売りが進みました。
ドラギ総裁の発言
- 自由貿易は脅威にさらされている
- 世界的な回復は堅調
- 緩い規制は金融政策緩和時に不均衡をもたらしかねない
- 著しい程度の緩和はなおも正当化される
- まだインフレ目標達していない、警戒続ける必要
- ユーロ圏のインフレ収れんはまだ自律的ではない
ドラギ総裁は、リーマンショック以降に導入された規制を緩和しようとする動きに牽制を入れています。世界経済は回復しつつあるが、まだ望んだ水準までは達していないということですね。
一方で、ここ最近のユーロ高に関する発言はなかったたため、ユーロ買いが進行。
ドル売りと相まって、ユーロドルはさらに上昇しました。
週明けのユーロドルの動きはどうなるか?
今回の会合では、
- イエレン議長の金融政策(追加利上げ)に関する発言がなかった
- ドラギ総裁のユーロ高への懸念発言がなかった
上記2つの発言がなかったために、ドルに対する失望とユーロへの期待が込められて、ユーロドルは上昇しました。
しかし、よく考えると何一つ決定的なことは決まっておらず、雰囲気で相場が動いた感じですね。
週明けのユーロドルの動きに関しては、上昇トレンドは引き続き継続しますが、今年の4月くらいからほとんど休みなく上昇していたため、一度調整の戻しが入るかもしれません。
そのため大枠としては買い目線ですが、レジスタンスラインやチャートの形を探りながら、売りでも入っていけるように準備しておきたいと思います。